ダイヤモンドとサファイア、そしてシードパールのクロスオーバーリング

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crossover −交差する、またがる、横断すること。交差路や歩道橋を意味する言葉でもあります。これだけだとなんだかとても散文的ですが後ろにリングがついて“クロスオーバーリング”となると話は全く変わってきます。散文とは無縁な美しさを言葉より語るもの。

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クロスオーバーリングとは“同じ大きさの二つの宝石が縦または斜めに向かい合うように対称にセットされたリング”のこと。セットされている宝石は同じ種類のもの(主にダイヤモンド)であることが多いのですが、ダイヤモンド×ルビー、ダイヤモンド×真珠といったように向かい合う宝石の種類がそれぞれ異なっているリングもあります。宝石の種類が同じものはもちろんのこと、それぞれ異なっている場合でも片方にはたいていはダイヤモンドがセットされていました。

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今のお話を聞いて「もしかするとトワエモアと同じ?」と思われた方、正解です。トワエモアは19世紀末から20世紀初頭のベルエポックの時代のフランスで非常に人気のあったデザインのリングですがその人気はフランス一国にとどまらず同時代のイギリスにおいても大変好まれていました。ただ違うのはフランスではトワエモア(あなたとわたし)であるのに、イギリスではユーアンドミーとならずにクロスオーバーと表現されていた点です。トワエモアだと響きも良いのですがユーアンドミーですと少し長いですし何か違う感じがしませんか?当時のイギリス人もそう思っていたと思います。今でもかりに“ユーアンドミーリングを探している”とたずねても言われた方は???となることでしょう。勘の良い方なら少し間を置いて“あぁトワエモアのリングね”とかクロスオーバーのねとなるかと思います。

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トワエモアもクロスオーバーもセットされた二つの宝石の意味するところは同じです。あなたとわたし、愛し合う二人を表す婚約指輪として人気があったのです。その元祖(原型)は19世紀末からさかのぼることさらに100年前、1796年にナポレオンがジョゼフィーヌに贈ったこちらの婚約指輪です。



まだフランス皇帝になる前、第一統領にさえなっていない一軍人だった頃のもの。将軍という立場にはありましたが母親と多くの兄弟をかかえ、決して裕福な暮らしではなかったため皇帝になってから作らせた豪奢を極めたジュエリーに比べるといたってシンプルな作りの指輪です。この婚約指輪は2013年に競売にかけられ89万6400ユーロ(当時で約1億900万円)で落札されました(落札者の情報は非公表)。

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ダイヤモンドとサファイア、二つの宝石は縦にも斜めにもセットされていないけどこれがクロスオーバーの原型なの?そう疑問に思われるかもしれません。でもペアシェイプの先端を起点にしてご覧ください。そうすると交差したデザインとなっていることにお気付きになられると思います。またそれぞれの宝石は大きさも形も同一のものなので要件に揃っているのです。

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ちなみにナポレオンは8月生まれ、ジョゼフィーヌも5月生まれなので(この時代にはまだ制定されていませんでしたが)サファイアは誕生石としてのものではありません。浮気がちなジョゼフィーヌに落ち着いてもらいたいという願いがあったのでしょう。サファイアを身に着けた女性は貞淑になると信じられていたのです。

ナポレオンの婚約指輪に比べると19世紀末のクロスオーバーリングはフープ(輪)が柔らかく流れるような曲線を描いて交差された、より繊細なデザインになっています。ここでは「19世紀末」というのがポイント。柔らかく流れるような曲線にはそう、アールヌーヴォーの影響があるのです。20世紀に入るとアールヌーヴォーもだんだんとすたれてきますが初頭のころはまだまだ隆盛中。そしてこの20世紀初頭にはそれ以前とは異なるもうひとつの大きな特徴が見られるようになります。そう、プラチナがクロスオーバーリングにも使われるようになったのです。ただ技術的に可能になったとはいっても当時のプラチナは今以上に希少高価な素材。宝石以外全てをプラチナで作るとはさすがにいかず、金と貼り合わせているのがこの時代の特徴です。

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こちらのリングは初めて見た時一目で気に入りました。クロスオーバーリングの中でも一種の変形型(もちろん良い意味でです)。なかなか見かけないちょっと変わったデザイン。身に着けた写真がまだご用意できないのですが手にされたらきっと気に入っていただけると思います。

クロスオーバーリング

いつもお互いに向き合えていけますように

願いを込めて

イギリス、1890年代

サイズは12.5号です


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