素敵なロニエット(その二)

179,000円(内税)

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それは“眼鏡”ですが現代の眼鏡と違って直接身に着けることができません

使う時はルーペのようにその都度手に持つ必要があります

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何故見るためにその都度手に持たねばならないのでしょうか?

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答えは耳に乗せるための“つる”がないからです

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鼻に掛けるための鼻あてやバネがあれば鼻眼鏡(フィンチ)として使えますがそれさえもありません

そういった“身に着ける”ための工夫や機構は一切備えていないのです

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それってちょっと不便かも・・・きっとそう思われることでしょう

確かに不便かもしれません・・・でも、

「静かに取り出してその都度さりげなく使う」

優美で素敵な振舞いではありませんか

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ロニエットのつづりはLorgnette

フランス語で柄付き眼鏡、オペラグラスのことですが、

ジュエリー用語として英語圏でも定着そのまま定着しています

ほとんどは金または銀製ですがべっ甲やアイボリーを使ったものもあります

古い(作られはじめた初期のもの)ほど柄が短いという特徴があります

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ヨーロッパで眼鏡が実用化されたのは13世紀になってからですが、

既に古代エジプトの時代には物を見る際の補助としてレンズが発見され、

ローマ皇帝ネロにいたってはエメラルドをレンズにした手持ち眼鏡を所有していたという記録も残っています

(眼鏡として使うためにはエメラルドの中でもインクルージョンの少ないものを選ぶ必要があること、割れやすい石であるということからもし本当に作られていたとしたら希少で相当大きな原石を使っていたに違いありません。もしかすると今もローマの地下深くどこかで眠っているのかもしれませんね)

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13世紀に発明されてから長い間眼鏡は手に持つか鼻に掛けるかして使われていましたが、

ようやく17世紀に入ってから紐で耳に掛けられるようになり、

18世紀の前半には現在のような“つる”のついた一体型のフレームも発明されました

もうこの時点で既に使おうと思えば簡単に身に着けることのできるものだったのです

同じ眼鏡なのにどうしてロニエットは身に着けることができないのでしょう?

それは「レディーたるもの人前で眼鏡を着けるなどどいうのははしたないこと」とされていたからなのです

もともと男性の場合でも18世紀頃まで目上の人の前で眼鏡をかけるのはマナーに反することとされていました

さらに19世紀ヴィクトリア朝の時代、女性はことさらに女性らしさを求められ、

「家庭の天使」として貞淑な良妻賢母が理想とされており、

自立や自由を求めたり少しでも能動的、行動的とされる振舞いは白眼視されていたのです

儚げでしおらしく外見も健康的であるというよりも、

むしろ病弱に見えるくらい青白い方がよいとされる社会だったのです

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ヴィクトリア朝のイギリスも末期になると大分違ってくるようになりますが

自分のことを棚に上げて女性に対してああしろこうしろあれするなこれするなと言う男は

現代においてもそうですが自信の無さの裏返しのようなものだと思いますが、

厳しい階級社会においては「規範」は現代よりはるかに重要な存在だったのです

単なる眼鏡ではないレディーが使うのに相応しい優美さをもつもの

それがロニエットなのです

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やがて20世紀になると、

さすがにもう人前で眼鏡を着けてもはしたないとされることなどはなくなりました

ではロニエットは19世紀でついえてしまったのでしょうか?

決してそのようなことはなくアールデコの時代まで作られていました

ただ眼鏡を使うなら誰でもできること

誰かに求められるのではなく自分から優美さを求める女性のために作られた作品

たとえ実用に使うものであっても実用一辺倒ではつまらない

より優雅に、よりおしゃれに

美意識のなせるわざなのです

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外見からは気付くことのできない“からくり仕掛け”を楽しめるのもアンティークの魅力のひとつです

こちらの作品もエナメルを施した銀とマルカジットのペンダントにしか見えません

グラス部分はワンアクションで展開できるのですが状態が良くスプリングも驚くほど強力です

ロニエットは重なった状態から両目で使えるようにレンズを展開できるのがお約束

大別するとレンズが外に露出してあるものと収納されているものとに分かれます

レンズが露出しているタイプはレンズを重ねた状態でそのままルーペとして仕えて便利ですが

優美さを求める女性には外からは分からない、

レンズを収容したタイプをこそ使っていただきたいです

デザインが素晴らしくペンダントとしてもとても素敵

優美でいながらもいつまでも楽しい遊び心を忘れることのないあなたへ

フランス、1920年頃

ペンダント時のサイズは縦約5.7cm×横約2.6cm

銀のチェーンはサンプルですが細身ですっきりしています

気に入っていただける方には一緒にお付けしますので、

どうぞお気軽にお声をかけていただけたらうれしいです


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